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Vaporizer
べーパーライザ

亜硝酸塩系防食剤を使用する蒸発器の腐食について

蒸発器の腐食防止の目的で使用されている亜硝酸塩系の防食剤は、適切な濃度で運用されている場合には鋼材の表面に酸化被膜を形成し防食します。
しかし、亜硝酸塩(亜硝酸イオン)の濃度が低下してくると酸化被膜を形成することができないために腐食が発生してしまいます。
亜硝酸イオン濃度低下の原因としましては『長期間使用によるもの』と『微生物によるもの』とが考えられます。
微生物は亜硝酸酸化細菌(ニトロバクター)と呼ばれ、亜硝酸イオンを硝酸イオンに酸化させてしまいます。
ニトロバクターは水種(純水・軟水・原水)を問わず発生し、水温5~60℃の環境及び大気と接する半密閉系に多いとされています。(完全密閉系での発生例は少ない)
長期間使用による濃度低下は緩やかであるのに対して、ニトロバクターによる濃度低下は急速であるため、定期的な水質管理を行う必要があります。

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